BIELLA - SANTUARIO DI OROPA (12,6km)
コース図(from J SPORTSサイト)
選手個々の力が試される個人タイムトライアル。
12.6kmしかありませんが高低差は700m以上、
最大斜度13%超、平均斜度が5%を超える
短いながらも力の差が出やすいコース。
上位陣に大きな成績の変動が期待できそうです。
放送開始時点では、ヴィスコンティの出した
31分12秒が暫定トップタイムとなっていました。
総合での順位が下位の選手から
1分間隔で次々とスタートしていきますが、
この時点でゴールしている選手は100位前後の選手という事で、
まだまだ良い選手がたくさん残っている状態です。
第2計測地点でヴィスコンティのタイムを上回ったのがペレス・クアピオ。
1分13秒も早いタイムで通過していきました。
そしてゴール地点では1分34秒上回る29分38秒でゴール。
ついに30分を切る選手が出てきました。
この後第2計測地点では、クアピオのタイムを16秒上回るタイムを
ザブリスキーがたたき出します。
そしてゴールタイムは29分14秒とクアピオのタイムを24秒更新。
TTスペシャリストにとっては難しいと思われた登りの個人TTで、
誇りを見せ付ける走りを見せてくれました。
しかしこの時点で第2計測地点では、
ピエポリがザブリスキーのタイムを4秒更新しており、
こちらのゴールタイムにも期待がかかりましたが
ゴールタイムは28分56秒と暫定トップタイムを16秒更新。
さすが山岳のスペシャリスト、
登りのコースでは強さを見せ付けました。
この後総合上位陣が次々と計測地点を通過しますが、
トップタイムには及ばないものの、
なかなかのタイムを叩き出して行きました。
ゴールタイムでは、ガルゼッリは29分24秒、
さらにペリッツォッティが29分17秒、
マッツォレーニは29分28秒、
さすがに上位争いをしているだけあって、
各選手ともに実力をいかんなく発揮できているようです。
第1計測地点でトップだった9位ペトロフは、
後半で失速して29分26秒でゴール。
前半が良い入りだっただけに、
後半の急坂を上手くこなせなかったのが残念。
総合優勝を狙う現在総合8位のシモーニは、30分01秒と1分05秒遅れ、
総合優勝を狙う選手でこのタイム差はちょっと痛いか?
やはりピークは過ぎてしまったのか……
これからの山岳コースでの巻き返しに期待です。
総合7位セラーは30分41秒でゴール、
少しタイム差は離されてしまいましたが、大健闘かも。
これまた優勝候補の総合6位クネゴは、37秒遅れの29分33秒でゴール。
まずまず上手くまとめてきたという感じです。
でも、もうちょっと時間を稼いでおきたかった。
総合5位のヴィッラは30分08秒でゴール、
こちらもソツ無くまとめた走り。
総合4位のシュレクは、第2計測で15秒遅れのタイム、
そしてゴールでも29分35秒と好タイムをたたき出し、
新人賞争いでさらに優位に立ちました。
総合3位アローヨは、30分38秒と平凡なタイムでゴール。
これで一気に総合6位まで転落してしまいました。
アローヨのゴール直後に、総合2位のブルセギンがゴール。
タイムは28分55秒とピエポリのタイムを1秒塗り替えました。
マリア・ローザを着ている総合トップのディルーカは、
第1計測でペトロフよりも2秒早く通過。
さらに第2計測でもピエポリよりも2秒早く、ともに暫定トップで通過。
凄い勢いで坂を駆け上っていきます。
ゴールタイムに期待がかかりましたが……
最後の急坂でややタイムを落とし、29分03秒の8秒遅れでゴール。
ステージ3位でしたが、多くの選手とのタイム差を広げる
ほぼ完璧な内容の走りだったといえるでしょう。
この走りで総合優勝をぐっと引き寄せたかも。
上位陣のタイム差は小さかったものの、
ディルーカが3位のタイムを叩きだした為、
2位ブルセギンを除く上位陣との差はまた開きました。
あまりタイム差が開かなかった事もあり、
明日以降の山岳で総合上位陣の激しい戦いが続きそうです。
・13°Tappa 個人成績
1位 28分55秒 マルツィオ・ブルセギン(LAM)
2位 +1秒 レオナルド・ピエポリ(SDV)
3位 +8秒 ダニロ・ディルーカ(LIQ)
13°Tappa 全選手記録
・総合成績
1位 57時間11分28秒 ダニロ・ディルーカ(LIQ)
2位 +55秒 マルツィオ・ブルセギン(LAM)
3位 +1分57秒 アンディ・シュレク(CSC)
13°Tappa 終了時点総合記録